INTRODUCTION

正義じゃ守れないものがある。

2005年、“究極の刺激”と激賞された前作『シン・シティ』ですら、序章に過ぎなかった―。「バットマン」シリーズや「300〈スリーハンドレット〉」の原作者フランク・ミラーの伝説的グラフィック・ノベル「シン・シティ」から最も人気の高いエピソード2話「A Dame To Kill For」と「Just Another Saturday Night」、そして新たに描き下ろした2話「The Long, Bad Night」、「Nancy’s Last Dance」で構成されたのが『シン・シティ 復讐の女神』だ。救いなど存在しない罪の街で、愛する者を殺されたナンシー、そして大切なものを奪われたアウトサイダーたちによる、腐敗した権力への壮絶な復讐劇が描かれる。
前作公開より9年の歳月を経て、全編グリーン・バックで撮影された本作は、疾走感あふれるアクション描写と、光と影を彩る鮮烈な色彩に目を見張るクールな映像美はそのままに、魂を揺さぶる男と女の熱きドラマに重きが置かれ、前作を軽々と凌ぐ超娯楽作へと進化を遂げた。

また本作から登場するキャストには、前作ではクライブ・オーエンが演じた私立探偵ドワイト・マッカーシー役に『メン・イン・ブラック3』ジョシュ・ブローリン、シン・シティに舞い戻ってきた流れ者のギャンブラー、ジョニー役に『ダークナイト・ライジング』ジョセフ・ゴードン=レヴィット、そして全ての男をたぶらかす魔性の女、エヴァ・ロード役に『007 カジノ・ロワイヤル』エヴァ・グリーンなど豪華主要キャストが集結。
さらに脇を固める俳優陣には、マヌート役だった亡きマイケル・クラーク・ダンカンに変わり「24 TWENTY FOUR」デニス・ヘイスバート、ミホを演じたデヴォン青木に代わり、『エンジェル ウォーズ』ジェイミー・チャンが配役変更に応じたほか、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』レイ・リオッタ、『ボーン・レガシー』ステイシー・キーチ、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ジェレミー・ピヴェンなど『シン・シティ』ならではの渋みと豪華さを極める。さらにはドラッグ中毒のヤミ医者役に名優クリストファー・ロイドや、『マチェーテ・キルズ』でカメオ出演を果たした歌姫レディー・ガガには、ジョニーを哀れむウエイトレスのバーサが配役されるなどロドリゲス監督の『シン・シティ』だからこそなせる遊び心が利いている。

特濃、映像体験!

本作のメガホンをとったのは、前作に引き続き『マチェーテ』『スパイキッズ』シリーズのロバート・ロドリゲス監督と、原作者のフランク・ミラー監督の黄金コンビ。技術革新と熱き情熱で前作以上のビジュアル完成度を目指し、全編グリーンバック撮影と最新3D技術を駆使して、原作の世界観の完全再現を果たした。
出演者には前作からのお馴染のメンバーが再集結した。シン・シティの女神、ストリップダンサー:ナンシー・キャラハン役には今や実業家そして母になったジェシカ・アルバ、心優しきシン・シティの野獣:マーヴ役には『レスラー』『アイアンマン2』ミッキー・ローク、娼婦を束ねるオールドタウンの女王:ゲイル役に『トランス』ロザリオ・ドーソン、美しき双子姉妹のゴールディ/ウェンディ役に、『ザ・スピリット』ジェイミー・キング、シン・シティの悪の権化ロアーク上院議員役に『アベンジャーズ』パワーズ・ブース、そして前作でナンシーを護るため自死を選んだ刑事ジョン・ハーティガン役に『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリスなど、9年ぶりの新章撮影にまるで我が家に帰ってきたように嬉々として参加した。

愛のため、仲間のため、命なんかくれてやる!!